起業家を目指す方へ

これまでにも創業融資や助成金など様々な起業家支援策をご紹介してきました。特に前年度の補正予算事業と新年度の予算事業が重なって発表されるこの3~5月の時期はかなりの数の起業家支援策が発表されます。

その充実ぶりは、すでにこの仕事についていた10年前と比べると隔世の感があります。(どんなものがあるかについて確認したい方は、こちら(中小企業庁はこちら)。)

なぜ起業家を支援するのでしょう?

なぜこれ程までに起業家を支援するようになったのか?

その理由は、「現政権が取り組むべき課題として掲げているから」でありその究極的な目的は「日本経済を再び元気にすること」です。

もうすでに使い古された感が出てきてますが、「日本再興戦略-JAPAN is BACK-2013年)」に「中小企業の開業率・廃業率を10%台にすることを目指すこと」が掲げられました。もちろん他の中小企業支援もうたわれていますが、開業率を現状の倍に上げるにはどうすればよいか?という問いの先に様々な施策が用意されました。

最近のものでは「未来投資戦略2017Society 5.0の実現に向けた改革-」というものが閣議決定されていて、この計画の中では「ベンチャー」という言葉が何度も何度も使われています。(Society5.0って何?⇒

新しい技術、新しい仕組み、新しい考え方を生み出し、発展させ、日常生活の中に落としこみ新しい社会を作っていく。その過程おいては既存の仕組みや枠組みからでは出てこない「ベンチャー」に対する期待は大きく、そして果たす役割が大きいと考えられています。

広く「起業家」という言葉使うときに、この「未来投資戦略」で使われている「ベンチャー」を完全に同じものであるとは言い切れませんが、いずれにせよ「新しく事業を起こすこと、起こす人」を支援しようということになっているわけです。

施策が行われたら、、、ベンチマークでしょ

2013年に計画が出て、施策が行われていますから、そろそろ明確な結果が見たいな~というところです。

そこで、確認してみました。すでに2018年度版が出てますが、2017年度版には特集があります。

中小企業白書2017年度版2部 中小企業のライフサイクル1章 起業・創業

起業率、廃業率はというとあまり変わっていないようです。相変わらず起業率は5%前後、廃業率は4%前後です。相変わらず欧米諸国の半分くらいです。この白書にはは2015年までしかデータがないので今はもう少し改善しているのかもしれませんが、この時点では「変化なし!」という評価になると思います。もちろん、2015年以降も更なる支援策が打ち出されているので、直近の統計が出たら変化があるのでしょう。

白書といえば、その中心的内容は「統計と分析」なのですが、他にも読むべき部分があります。それは具体的事案2017年版目次)参考文献2017年版)です。

事案については、もう少し細かく詳しく聞いてみたい・知りたいと思うことが多いですが、決して「理論」だけでは出てこない工夫や経営判断を知ることができます。参考文献はその年の特集によって傾向が変わったりしますが、そこに書いてある論文や書籍のなかで気になったものをいくつか拾い読みするだけでも面白いです。

さて、2017年版の中小企業白書には起業率や廃業率だけではない起業に関する情報を読み取ることができます。

ただし、そこには「起業後の生き残りの方策」「資金集めのイロハ」「成功の秘訣」といった内容の記述はありません。

「統計資料があり、それを読み解くとこのように理解・説明できる」・・・基本的にはこれだけです。

伝えたいこと

起業を「やる気・根気・元気」だけで成功に導ける確率は限りなくゼロだと思います。

他方、未来投資戦略2017を暗唱できるほどに読み込んで、中小企業白書の内容を一言一句暗記し、統計データの数字を単位も内容も間違いなくすべて覚えていたとしても、成功できる可能性は100%ではありません。

ただ、どちらのほうが5年後、10年後に会社を成功させている可能性が高いでしょうか?

未来投資戦略等で「これからはこっちに進めていきます」「だからこれが大事だよ、重点的にサポートしていくよ」と公表されているのに、それを知らないのはもったいないです。

中小企業白書に掲載されている統計資料も同じです。ただしこちらは「咀嚼(そしゃく)」が必要です。自分が行う事業にどのように生かせるのか?どのように評価すればよいのか?しっかり考える必要があるということです。

「どうせ読んでもわからない」「読んでる・考えている時間がない」なら、私たちに聞いてみてください。

私たちは起業家に有用な情報を常に集め、お伝えできるように準備しています。

起業について真剣に準備している方も、全てがこれからな方も、まずはお話を聞かせてください。

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