Big upset

本日はサッカーのロシアワールドカップにおける日本代表の初戦ですね。相手はコロンビアです。日本代表は直前の監督交代があり、ちょっとバタバタしている感じがありましたが、このところの報道ではだいぶ落ち着いてきているようなので、期待して結果を待ちましょう。

今回のワールドカップも前回優勝国が負ける大番狂わせあり、不安視されていたチームによる大差での勝利ありと事前の予想を軽々と裏切る結果となっています。試合ごとの分析、選手ごとの評価、ハプニングやアクシデント、VAR(ビデオアシスタントレフリー)など、その結果の分析も進められているようですが、私が注目しているのは「戦術」についてです。

戦術、戦略

なぜ注目しているかといえば、それは戦術によって知名度や報酬において圧倒的な差があるチームの勝敗が逆転する可能性があるからです。逆転とまでは行かなくても引き分けたり、最少点差での負けということもあります。仮に選手たちの競技力を合計したものを「チームの戦力」としましょう。事前の「チームの戦力」には大きな大きな差があったはずです。そしてその差が弱者の「戦術」で帳消しになっていく。

前回や今回のワールドカップを見ていると、これほどの「結果を変える力」を持ちうる「戦術」の重要性を考えずにはいられません。特に弱者の戦術が気になります

そして、「戦術」は経営においても使われる考え方であり用語です。ただ、その重要性は「戦略」の説明の一部または比較して説明されたり、言葉自体がよく似ているために両者の違いについて説明されることが多いです。

経営戦略とは、企業の持続的競争優位を確立するための基本的な考え方。企業が経営を行うにあたって最上位の概念となるのが、経営理念、経営ビジョンである。これらの概念が企業の基本的な価値観を示しているとすれば、戦略はそれを具現化するための、より具体的な方法論を語ったものといえる。」

「戦略は高い立場からの大きな経営判断を指し、ビッグ・ピクチャーを把握すること、すなわち、部分にとらわれず全体像を把握することが強調される。このような「視点の高さ」が戦略の特徴である。一方、戦術はその全体像の中で、部分的な実戦に勝利していくための戦い方といえる。戦略に比べると、より具体的な行動を指し示すことが多い。」(MBA用語集 グロービズ経営大学院) というような具合です。

経営戦略や戦術など、このあたりの研究や書籍は本当に沢山ありますし、読んでいて面白いと感じるものが多いです。書籍から知識を得ると体系的に学べることが多いので、そのこと自体を面白いと感じますし、また経営戦略や戦術についての文章はこれまでの経営の仕組みに関する歴史を学ぶことでもあるので、内容についても面白いと感じます。

近い将来、戦略や戦術を自社やお客様の会社に使える形で落とし込んでいくことで、「大企業に勝てた!」ですとか「商品がバカ売れした!」なんて、そんなことがあればよいのですが、、、。

(参考までに、、、JFA(日本サッカー協会)は理念を掲げ、ミッションを明確にし、とても詳細で綿密な計画を立てて戦略や方針を実行しようとしている組織です。私のお気に入りはJFA2005宣言」です。その当時のトップの思いがしっかりと表現されている気がします。)

そのためには、「立派な戦略」「抜け目のない戦術」が必要なのですが、それ以上に必要なものがあると感じています。

デュエル

その昔はやった遊〇王のカードゲームではありません。ハリルホジッチ監督が広めてくれた言葉の方です。意味は「ルーズボールの競り合いだけでなく、1対1のボールの奪い合い、相手のボールを奪う、マイボールに相手が激しく来ても取られないフィジカルコンタクトの強さ(JFA 霜田技術委員長)」なんだそうです。

確かに、大番狂わせを起こしたチームの選手たちは、本当に必死になってデュエルしていました。デュエルとは一騎打ちであり、ボールを奪い合う場面での勝負です。

いくら戦略や戦術が立派でも、デュエルできない選手たちしかチームにいなければ、そのチームが大番狂わせを起こすことはできなかったはずです。

同様に、経営においても、経営者や従業員が一丸となってデュエルできなければ大番狂わせは難しいように思います。

新商品の開発、会社存続の危機、新事業の立ち上げ、、、大企業も中小企業も、皆等しく様々なステージで様々な困難と遭遇します。乗り越えなければ成長はなく、解決できなければ存続すら危うい、そんな状況に直面し、頑張らなければならないのは経営者だけでもないし、従業員だけでもないはずです。

従業員が悪い、従業員のせいで業績が上がらない、経営者が悪い、経営者の放漫経営が今の結果を招いている・・・・。会社のあちこちからこのような会話が聞こえてくるような会社ではとてもデュエルしてくれる従業員は出てこないでしょうし、経営者と従業員がともにデュエルするという関係にもなりづらいでしょう。

では、どうすればそのようなことができるのでしょうか?

その答えの一つに「サッカー型組織論」「サッカー型経営」という考え方があると思っています。そこで想定される従業員像は自律と自立が前提となり、流動的に動く現場で自ら考え判断して行動に移す、そんな人たちです。サッカーは試合が始まれば、選手は攻守入り乱れ、ポジションやフォーメーションを流動的に替えながら、ダイナミックに動き回ります。当然、監督が、そのプレーの一つひとつを指示することはできません。チーム全体で共有した戦術に基づき、選手自らが試合の展開や局面に応じて最適なプレーを選択、実行していくのです。経営者は頑張って来いよと背中を押し、あとは見守る。

そんな組織であれば、しっかりとチームで戦えます。そして大番狂わせ・・・BIG UPSET・・・が起こせるのではないかと思います。

頑張りましょう!!一緒に!!

そして、頑張れ SAMURAI BLUE !!

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