年内の残りの時間を何に使いましょうか?
残すところ今年もあと17日。1年間の24/25くらいを経過してきている今日ですが、師走というくらいですから残った時間で何をするかなんて考えている余裕はないのかもしれません。
ただ、お時間ができれば皆さん同じように「何に使おうか?」と考えるのではないでしょうか?
経営者の方であれば、今年一年の総括と来年の業況や市況、さらには自社の先行きを思い、決意を新たに、、、なんてことに使ったりするのでしょう。
この年末の時期に「何かをすべき」、このようにすべき、というようなことを申し上げたいわけではありません。ただ、もし何か一つだけ今の時期にやるべきことを挙げてくれと言われたら、「現在位置の確認」だけはする必要があるかもしれません、とお伝えするつもりです。
現在位置の確認とは?
現在位置の確認とは、自社のこれまでの歩みを振り返り、当初の計画と比べてどうなっているか、方向性はあっているか、等を確認することなのですが、この意味での現在位置は毎月の会計情報を使うことでおおむね確認できていると思います。ここで行う必要があると申し上げている現在位置の確認は、もっぱら「周囲の状況」の確認です。
それは、このコラムで紹介してきた新しい技術、新しい産業、新しい動きが、自分たちの事業にどのような影響を及ぼすのか、法律に代表されるルールがどのように変わってきているのか、社会の価値観の動きはどうなのか、といったことになります。
1年という月日は、経済、技術、価値観、ルールなど様々なものが変化するのに十分すぎる時間です。新しい技術や情報が一気に世の中に拡散され浸透していく様を何度も見せられてきていますから、共感していただける方も多いような気がします。
さらに、最近は紙媒体や地上波だけではなくネットで公表拡散される「既知の事実」の範囲がとてもとても広がっていて、なかなか日々の中では追いついていけないと感じています。
時間的な区切りを意図的に設けて、これまでをざ~っと復習してみるつもりで世の中を眺めてみる、そんな程度で十分だと思います。
でも、とても大事なことですから「今年一年を復習中!!」と書いた紙を自宅のPCのディスプレイの裏あたりに貼っておくともしかしたら大掃除から解放してもらえる、、、、なんて効能があればよいのですが・・・。
私たちの業界では・・・
さて、私たちの業界は、実はこれらの作業がいやおうなしに年中行事として組み込まれていたりします。
12月の中旬から下旬に税制改正大綱が発表されるのですが、これはそれまでの経済、技術、法律、社会的な価値観、そういったものがかなり反映されていて、好むと好まざるとにかかわらずさまざまな税制改正の背景を調べたり知ることになります。
今年の改正の大きな柱は、何と言っても消費税の税率改定に伴う駆け込み需要や反動への対策といえそうです。期間の延長がおこなわれたり、小さいながらも新設される仕組みがあったりと、柱だけではない部分もじっくりと読み込んで理解していくのですが、これを読んだり調べたりしていると世の中の動き、政府の考え等がほんの少しですが垣間見えたりします。
ちょうど、本日与党の税制改正大綱が決定されるそうですから、財務省からの発表は来週くらいでしょうか、そのあたりに正式に決まることになるでしょう。
それまではしばらく目の前の年末調整や月次の入力や決算に没頭です!!