消費税のしくみ(fukatax通信 第36号)
消費税のしくみ(fukatax通信 第36号)
利益計算は「税抜」で! 消費税のしくみについて
今回のfukatax通信は、売上や仕入に伴って受払している消費税の考え方(捉え方)についてご案内いたしました。ポイントは、「預り金」であるということ、そして納税資金を毎月少しずつ備えていただくことです!
少しでも安定した資金繰りを行っていただけるよう、参考にしていただければ幸いです。
基本的な消費税の納税のしくみ
上記の図のように、利益から納税額を計算するしくみではありません。
原則的には、預かった消費税(仮受消費税等)から支払った消費税(仮払消費税等)を差引きして納税額を算出しますが、「簡易課税制度」を選択することによって、売上高から納税額を計算する方法を採用することもできます。(選択には、基準期間の課税売上高5,000万円以下などの要件があります。)
消費税はあくまで「預り金」、
利益計算は「税抜」で考える!
売上高を確認する際に、「消費税込み」で認識していませんか?例えば、100万円の売上があったら、110万円が手元に入りますが、10万円は消費税の預り金で、後々納付する必要があるお金です。現在の利益や資金繰りを考える際には、「消費税抜き」で考えることをお勧めします。
消費税がかからない支出があります!
預かった消費税から支払った消費税を引いた金額が納付する消費税の金額ですが、法律で定められた消費税のかからない支出がいくつか存在します。この支出が多い事業は特に、利益の金額と消費税の納税額が比例しにくく、利益が少なくても消費税の納付額が少なくなりません。特に資金繰りに注意が必要です。
想定される納税額を、
月々積み立てておくことをお勧めします!
想定される納税額を12ヶ月で割って月々積立てをしたときに、お金が減っていくようなら、利益が足りていません。預金が増えていても消費税を除いた場合に実際に減っていないかが重要です。
是非、税抜で考えることを習慣にしてください!
消費税の負担軽減のため、
簡易課税制度の有利不利判定を行っています!
弊所では、必ず原則課税と簡易課税を比較検討し、消費税の負担軽減になる場合には、「簡易課税制度」の選択をお勧めしています。
選択には要件があり、メリットとデメリットがありますので、お客様により慎重に決定していただく必要があります。
fukatax通信は、税務顧問契約をいただいているお客様へご郵送しております。
次回は、10月末頃を目途に発送を予定しております。