クラウド ⇒ エッジ
会計業界ではコンピュータ会計(紙伝票を起票せず、PCソフトを利用して記帳し、申告ソフトを使って申告する方法)が導入されて随分と時間がたち、クラウドタイプの会計ソフトがシェアを持ち始めてからも少し時間が経ちました。一気に世代交代か!?と感じるところはあったのですが、なかなかクラウド会計システムがシェアを伸ばせていません。全体のシェアにおいてクラウド型は20%にも満たない状態ですから、世代交代をいうにはまだちょっと早い、というのが現状なのかもしれません。
クラウド会計システムに期待を寄せている方たちは、「楽になる」という言い方をしてしまうと少々不謹慎なイメージですが、「作業量が減り、精度が上がる」ことを期待しているんだと思います。具体的には帳簿入力業務が圧倒的に短時間で済むようになることで時間を別のことに使える、なんてことを期待してます。ところが、いくらAIが勘定科目の予測や摘要の文字を候補に挙げてくれても、そこに人が「候補の中から選択する」という作業が入ってしまえばそれは(完全)自動入力とは言えないし、もっと言えば、入力の手間は減るかもしれないが資料整理の手間は全く減らないだろうし、会計ソフトが経費や給与の支払いを自動的に行ってくれるわけではないので、急に経理の現場で時間が余りはじめたり楽になりはじめることはなさそうな気がしてます。
そして、実際にクラウド会計システムを使ってみて感じるのは、ソフト自体が重い、ということです。通信回線も有線回線を使い、スペックとしては十分に余裕があるPCを使ったところで、やっぱり重いと感じます。データとソフトをローカルで操作するようなスピード感とは全く違います。入力から表示までタイムラグが常にある感じといえばわかるでしょうか。何から何までクラウドシステムを使ってやろうとするとやっぱりそうなるよなとしかいえないんですけど、ここにも実用性の向上とシェア拡大のヒントがあるのではないかなぁと考えてしまいます。
IoTが今後ますます生活の中に浸透してくると、レスポンススピードが求められるもの(自動運転システム、ドローン等)にクラウドシステムでは対応しきれないんだそうです。そこで、エッジ(端末)に近いサーバーシステムを利用させたり、エッジ(端末)自身が処理することが必要になるということらしいです。「果たしてこれが会計ソフトに応用できるものなのか、それが適切な方法なのかなんてことはわかりませんが、何とかしてこのレスポンススピード問題は解決してくれるといいな」と今日の日経新聞電子版を読んで考えてました。
クラウドつながりで思いだしたので忘れないうちに書いておきます。
消費税の税率改定(平成31年10月予定)に伴い、複数税率制度が導入されます。「うちのレジ、対応してないよ~」「自腹でレジ交換しなきゃだめなの?」とお悩みの方、助成金の申込期限が伸びてます。ご丁寧にも「モバイルPOSレジ」に対応した助成制度なんてものもあります。小さな店舗であれば、クラウド会計システムに、クラウドタイプのPOSレジ、この際一気に変更するというのもいいでしょうし、レジだけでもというのでもよいのかもしれません(通常のレジの補助制度もあります)。
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